屋久杉などの伐採後に植えられた杉林が、島の庁舎になりました
皆さんの周りに見える木材は、主に屋久島で育った「地杉(じすぎ)」です。
屋久島では、樹齢1,000年以上の天然杉を「屋久杉」、1,000年未満の天然杉を「小杉(こすぎ)」、人の手によって植林された杉を「地杉」と呼び分けています。

屋久杉(推定樹齢3000年の紀元杉)
小杉

地杉林
かつて屋久杉などが伐採された山々では、戦後を中心に杉の植林が進められました。その地杉が長い年月を経て、木材として利用できる時期、いわゆる「伐期」を迎えています。
この庁舎は、こうした地杉を積極的に活用して建てられました。構造材から内外装材まで、使用された木材のほとんどが地杉です。
建設に当たっては、地杉の大径材や長尺材を無理にそろえるのではなく、島内で調達しやすい長さや太さの製材を組み合わせました。また、地域の大工や林業・製材関係者が関わることで、森の資源だけでなく、島に受け継がれてきた技術も生かされています。
地杉を使うことは、木を伐り、使い、再び植え、森を育てる循環につながります。この庁舎は、かつて植えられた地杉に新たな役割を与え、屋久島の森を次の世代へつなぐ、森林資源の循環を表した建築でもあるのです。
次は、3番(展示スペース)へお進みください。
