見上げて、香りを感じてください
ここでは、少し立ち止まり、柱の上部を見上げてみてください。
庁舎の大きな屋根を支える柱は、上に向かって幾つもの部材に分かれています。その姿は、一本の幹から枝を広げる樹木のようにも見えます。

枝を広げる大木
この構造は「樹状トラス」と呼ばれます。屋久島の地杉は、大規模な木造建築に使用する大径材や長尺材を大量にそろえることが難しいため、島内で調達しやすい長さや太さの製材を組み合わせて、大きな屋根を支えています。一本の巨大な木材に頼るのではなく、比較的小さな部材が互いに力を受け渡しているのです。
それぞれの柱が枝を広げ、大きな屋根を支える光景は、この島に暮らす人々がそれぞれの役割を担い、島を支えている姿にも重なります。
庁舎内には、地杉のほのかに甘い香りが漂います。柱や梁に囲まれた空間は、まるで屋久島の森の中で過ごしているような感覚を与えてくれます。
地杉の活用と森林資源の循環
この庁舎は、ほぼ全ての材を地杉で賄い、森林資源の循環を建物そのもので表現しています。
こうした取組が評価され、2019年度の木材利用優良施設コンクールで内閣総理大臣賞を受賞しました。

地杉の内外装材「ヤクイタ」(ウッドデザイン賞受賞作品データベースより)
ヤクイタ
庁舎建設と並行して、活用されていなかった地杉を内外装材「ヤクイタ」としてブランド化、島内で生産、島内外で販売する体制を構築し、森林経営の健全化と島の活性化を推進しています。
庁舎内の撮影について
柱・梁・天井などは撮影できますが、執務スペース、書類、パソコン画面及び来庁者の撮影はご遠慮ください。
次は、4番(2階ラウンジ前)へお進みください。
