屋久島の世界遺産登録地 〔平成5年12月に登録〕

1 登録理由

 屋久島は中心部に九州の最高峰宮之浦岳(1,936メートル)をはじめとする高峰が聳(そび)える山岳島であり,世界的な動植物の移行帯に位置する湿潤気候下の高山として生物地理的に特異な環境下にあり,かつ年間4,000~10,000ミリメートルもの多雨に恵まれていること等から,樹齢数千年のヤクスギをはじめとして極めて特殊な森林植生を有している。
 海岸付近のガジュマル,アコウ等の亜熱帯植物から,タブ,シイ,カシ等の暖帯,モミ,ヤマグルマ等の温帯,さらにヤクザサ,シャクナゲ等の亜高山帯に及ぶ植生の垂直分布が顕著にみられ,また多くの固有植物,北限・南限植物が自生していること等特異な生態系を構成している。
 特に,本地域の傑出した自然の特徴として樹齢数千年に及ぶとされる直径3~5メートルにも達するヤクスギがあげられ,老齢の巨樹林は生態的にも,かつ形態的にも世界的に貴重な天然林と考えられる。
 さらに,当地域には,アカヒゲ,アカコッコ(危急種)等絶滅の恐れのある動植物が生息,自生している。

2 登録地の面積

 10,747ヘクタール(国有林10,259ヘクタール 民有地488ヘクタール)

屋久島の世界遺産条約の登録地が青の斜線で囲われている地図

 (注意) 斜線部分は,世界遺産条約の登録地

世界遺産条約の登録証

3 登録地に係る保護制度

  •  原生自然環境保全地域
  •  国立公園地域
  •  特別天然記念物
  •  森林生態系保護地域

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