馬毛島基地(仮称)建設事業に係る環境影響評価準備書に対する環境の保全の見地からの意見

「馬毛島基地(仮称)建設事業に係る環境影響評価準備書に対する
環境の保全の見地からの意見について

 
 鹿児島県知事から照会のあった「馬毛島基地(仮称)建設事業に係る環境影響評価準備書」に対する環境の保全の見地からの意見については、下記のとおり提出しました。

 


 

 屋久島町長意見

「馬毛島基地(仮称)建設事業」に係る環境影響評価準備書に対する環境の保全の見地からの知事意見の作成に際して、本町が指摘する事項について配慮されますよう要望します。

 

1 全般的事項
 本事業は、鹿児島県熊毛地区に属する大隅諸島馬毛島に自衛隊基地を新設するものであり、本事業の実施区域が種子島海峡を挟み本町に隣接していることから、本町に自衛隊航空機等の発着及び米軍機FCLPによる航空機騒音や低周波音発生の影響が生じる事への懸念が払拭されていないため、引き続き生活・自然環境保全の配慮を求めるものです。
 

2 個別事項
① 航空機の騒音及び低周波音
 準備書についての住民等の意見No.102(騒音)に対する事業者の見解に「環境影響評価準備書においては、全ての予測地点で基準値を下回ると予測し、その上で、事業の実施による運用後の周辺環境への影響の程度を把握するため、馬毛島の施設の運用開始後から3年程度、航空機騒音等に関して自主的な「環境監視調査」を実施する予定としている。」と記述され、準備書第8章において事後調査等の内容が記載されています。その自主的な環境監視調査の結果については、事後調査同様の報告書作成と公表扱いとし、準備書に想定しない航空機による騒音や低周波音などが測定される場合は、環境保全措置の改善を図ること。

② 海洋哺乳類
 準備書についての住民等の意見No.326(海域動物クジラ)に対する事業者の見解によれば、「海洋哺乳類については、環境現況調査で確認されてない。」とあり、これまで当該海域ではクジラの回遊が確認されていなかったためそのような標記になったのであろうと考えるが、2010年代頃から屋久島海域にもザトウクジラが多数目撃され、クジラの繁殖期に当たる冬季の回遊が確認されています。屋久島海域での実態を踏まえ、再度大隅海峡、馬毛島海域、種子島海峡でのクジラを含む海洋哺乳類の調査を検討すべきではないか。
 

3 その他
① 環境監視
 供用時における自主的な環境監視調査については、早期の段階で環境監視調査計画を策定し、効率的かつ効果的な環境監視を行うこと。

 

 


この件に関するお問い合わせ先
屋久島町 生活環境課 
〒891-4292 熊毛郡屋久島町小瀬田849番地20
TEL 0997-43-5900
FAX 0997-43-5905
メール kankyo@town.yakushima.kagoshima.jp​

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